感染症情報について
感染症流行状況(県南健康福祉センター管内)
警報レベル
伝染性紅斑(リンゴ病)
ヒトパルボウイルスB19によって引き起こされる感染症です。両頬がリンゴのように赤くなることから、「リンゴ病」と呼ばれることもあります。幼児、学童の小児を中心に見られます。
10~20日の潜伏期間の後、両頬の境界鮮明な紅い発疹(蝶翼状)が現れ、続いて手や足、体幹部に網目状・レース様の発疹がみられます。これらの発疹は1週間前後で消失しますが、なかには長引いたり、一度消えた発疹が短期間のうちに再び出現することがあります。多くの場合、頬に発疹が出現する7~10日くらい前に、微熱や風邪のような症状が見られ、この時期にウイルスの排泄量がもっとも多くなります。発疹が現れたときにはウイルスの排泄はほとんどなく、感染力もほぼ消失します。通常は予後良好の疾患ですが、妊婦が感染すると、ウイルスが胎児に垂直感染し、流産や死産、胎児水腫を起こすことがあります。また、溶血性貧血患者や免疫不全者が感染すると重い貧血を引き起こすことがあります。主な感染経路は、感染者の咳やくしゃみ、会話の際の飛沫を吸い込むことによる「飛沫感染」や、ウイルスがついた手で目や鼻、口を触ることによる「接触感染」です。また、感染力がある時期の血液からも感染します。
注意報レベル
ありません
警報・注意報基準について
- 注意報レベル:基準値流行の発生前であれば今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性があることを、流行発生後であればその流行がまだ終わっていない可能性があることを示します。
- 警報レベル:大きな流行の発生・継続が疑われることを示します。
百日咳の報告が増えています
県内で感染が広がっています。県北地区が最も多い状況ですが、宇都宮市や県南、安足地区からも報告があり、感染地域が拡大しています。年齢は全員14歳以下の若年層です。今後も発生動向に注意するとともに、手洗いや咳エチケット等の感染対策を心がけましょう。
麻しん(はしか)が国内外で増加しています
現在、海外におけるはしかの流行が報告されており、今後、外国からの感染伝播事例の増加や国内での感染伝播事例が増加することが懸念されます。詳しくは「関連リンク」からご確認ください。
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